
※本記事は、お客様へのインタビュー内容をもとに、住まいコンパス編集部が再構成しています。
中古マンションでも、住宅ローン控除の借入限度額は3,000万円になる
中古マンションを購入した共働きのご夫婦が、住宅省エネルギー性能証明書を取得し、住宅ローン控除の借入限度額を2,000万円から3,000万円へ引き上げた事例をご紹介します。
証明書を発行してくれる事業者がなかなか見つからず、申請書の作成でつまずきかけたところから、オンラインで完結するサービスにたどり着くまで。中古マンションの購入を検討されている方に、参考にしていただける内容です。
今回の事例
| 購入物件 | ザ・パークハウス相模大野(神奈川県相模原市南区) |
| ご購入者 | 伊藤さん(仮名・30代・会社員) |
| ご家族 | 共働きのご夫婦(第一子誕生予定) |
| 取得した証明書 | 住宅省エネルギー性能証明書 |
| 住宅の区分 | 省エネ基準適合住宅 |
| 住まいコンパスを知ったきっかけ | X(旧Twitter)での情報発信 |
※実際の住宅ローン控除額は、入居年、世帯区分、住宅ローンの年末残高、所得税・住民税額、持分割合などによって異なります。
省エネ基準適合住宅の認定で、住宅ローン控除の条件はこう変わる
伊藤さんは当初、「中古住宅は借入限度額2,000万円までしか対象にならない」と理解されていました。X(旧Twitter)で情報を集めるなかで、省エネ基準に適合していれば3,000万円まで引き上げられることを知り、本格的に検討を始めたといいます。
「控除額にすると100万円近い差になる話なので、これは押さえたいと思いました」
控除条件の比較
| 項目 | 一般の既存住宅(その他住宅) | 省エネ基準適合住宅 |
| 借入限度額 | 2,000万円 | 3,000万円 |
| 控除率 | 0.7% | 0.7% |
| 控除期間 | 10年間 | 13年間 |
なお伊藤さんの場合は、奥様の収入が今後変わる可能性をFPに相談したうえでペアローンの配分を決めたため、控除枠を最大限まで使い切る形にはなっていません。「控除のためにローンを組むのは本末転倒だと思うので、家庭の事情を踏まえた判断としてはこれでよかったと思っています」と振り返っています。
つまずいたのは「申請書をExcelで書いてください」
証明書を取得しようと最初に動いたのは、国土交通省が公開している事業者の一覧表からでした。近くにある建築事務所へメールで問い合わせたものの、返ってきたのは「あまりやっていない」という趣旨の回答。調査を行う場合はその分の費用が別途かかる、という前提の話にもなりました。
決定的だったのは、申請書をExcelで作成するよう求められたことでした。
「今の20代30代って、仕事以外で家でパソコンを開いてExcelを触るかというと、そうでもない。『会社でしかExcel開かないぞ』と思いながら書類を作ったんですが、建築関係の書類で初心者にはわからないところも多くて、これはもう無理だなと」
ChatGPTにも相談したものの、「この建築会社に頼もうと思っている」という前提を含めて質問していたため、別の選択肢は出てこなかったとのこと。証明書の発行には期限があり、100万円近い控除と天秤にかけながら、どう動けばよいかわからない状態が続いていました。
住まいコンパスを選んだ理由
住まいコンパスを見つけたのは、Xで情報を調べていたときでした。年末で確定申告や税制の話題が多く流れていた時期だったことも重なったといいます。
問い合わせてみての印象について、伊藤さんはこう話します。
「不安は特になかったです。連絡が早かったですし、何よりExcelのフォームがなかった(笑)。これが待っていたサービスだという感じでした」
住まいコンパスでは、申込みから証明書の発行までをオンラインで完結できる形でご提供しています。お客様自身にExcelの申請書を作成していただく必要はありません。
購入したのは「ザ・パークハウス相模大野」
| 名称 | ザ・パークハウス相模大野 |
| 所在地 | 神奈川県相模原市南区相模大野3丁目 |
| 竣工年月 | 2019年4月 |
| 立地 | 小田急線「相模大野」駅 徒歩3分 |
| 分譲事業者 | 三菱地所レジデンス、大林新星和不動産、大栄不動産 |
| 施工 | 長谷工コーポレーション |
| 規模 | 地上15階建/総戸数136戸 |
| 特徴 | 駅からコリドー通り経由で屋根の下を通って帰れる駅近立地。徒歩圏に公園・図書館があり、商業施設も充実 |
| 省エネ性能 | 省エネ基準適合住宅に該当(住まいコンパスにて住宅省エネルギー性能証明書を取得) |
周辺の中古マンション
相模大野駅周辺には、ほかにもプラウド相模大野、プラウド相模大野マークス、プラウド相模大野トレサージュ、プラウドタワー相模大野、東急ドエルアルス相模大野といった中古マンションがあります。パークスクエア相模大野タワー&レジデンスは、センタータワー・サウスレジデンス・ウエストレジデンスからなる大規模物件です。小田急線とJR横浜線の両方が使える町田駅まで足を延ばせば、選択肢はさらに広がります。
省エネ基準適合住宅として住宅省エネルギー性能証明書を発行できるかは物件ごとに異なります。マンション名が決まった段階でのご確認をおすすめします。
家探しのきっかけは「家賃を払い続けること」への違和感
購入を考え始めたのは、将来的に家族が増えるだろうという話を奥様としていたことがきっかけでした。当時住んでいたのは家賃13万円ほどの賃貸。家賃補助は出ていたものの、これをずっと払い続けるのかと考えると違和感があったといいます。
「買うなら早いうちの方がいいという感覚もありました。金利のこともありますし」
当時の住まいは相場と大きく変わらない家賃で、値上げの通知もありませんでした。ただ、地域に坂が多く、子育てをしながらベビーカーで登り降りすることを考えると現実的ではないと感じたそうです。奥様は当初「このままでもよかったんじゃない」と話していたものの、現在は「買ってよかったね」という会話になっているとのことでした。
エリアは「お互いの職場の中間地点」で絞り込み
共働きのため、お互いの職場の中間地点で探すことが出発点になりました。神奈川県内では海老名の人気が高い印象を持っていたものの、中間地点という条件で考えると距離が遠くなってしまう。その点で相模大野はちょうどよいバランスだったといいます。
防災面も購入前に確認されました。川の近くは洪水リスクを考えて避けたいと考え、地盤の強さを調べたうえで判断したそうです。
「購入してから知ったことですが、このあたりは東日本大震災のときも停電しなかったエリアだと言われているそうで。実際の理由は定かではないんですが、災害には比較的強い場所なのかなと思っています」
決め手は「駅からの近さ」と「築年数の浅さ」
最も重視したのは駅に近いことでした。徒歩3分ほどで駅に着くうえ、途中に商店街のアーケードがあり、あまり雨に濡れずに通勤できる点も住んでから効いてくるメリットだったといいます。もともと相模大野を歩いて買い物をしていたため、事前の土地勘が生きた形でした。
同じくらい重視したのが築年数の浅さです。「長く住むことを考えても、将来売ることになったとしても、築浅の方がいいよね」という点は、ご夫婦の共通認識だったとのこと。
検討を始めたのは2025年の秋ごろ。調べているうちに内見をして、そのまま決断されました。他にも希望者がいると伝えられたことが後押しになった面もあり、値下げ交渉もうまく進んだといいます。
比較検討された物件としては、パークスクエア相模大野タワー&レジデンスが挙がりました。建物の規模には魅力を感じたものの、価格がやや高い印象だったこと、アーケードを通って駅まで行ける利便性を優先したことから、現在の物件を選択されています。
こだわらなかったこと
眺望にはあまりこだわらなかったといいます。隣が商業ビルという立地ですが、ご夫婦とも在宅勤務をしないスタイルであること、全自動洗濯機の導入でベランダに出る機会が少ないことから一致していたそうです。
間取りは3LDKに絞って探されました。柱が室内に出っ張るつくりのため多少狭く感じる部分はあるものの、許容範囲とのことです。
住んでみて感じていること
購入してよかった点として挙げられたのは、買い物のしやすさでした。以前のエリアは坂が多く駅前の店舗も少なかったのに対し、相模大野は店舗が多く、日常のストレスが減ったといいます。徒歩2〜3分の場所に公園があり、図書館も利用できる環境です。
一方、商業エリアに位置するためたまに騒がしさを感じることもあるものの、重要事項説明でも触れられていた内容であり、想定外ではなかったとのことでした。
これから中古マンションを購入する方へ
最後に、これから購入を考えている方へのメッセージを伺いました。
「賃貸のままでいいという考えも全然アリだと思うんです。ただ、買いたいのであれば早めに買った方がいい。引っ越し自体が結構めんどうですし、子どもが生まれたら学区の話にもなってくる。ライフスタイル次第ではありますが、決断を持った時が吉日だと思います」
物件選びについては、知人から聞いたという「マンションはブランドで選べ」という考え方も参考にされたそうです。体力の弱い事業者では新築で大幅な値下げが行われるケースも見られるため、比較的しっかりした事業者の物件を選ぶほうが安心ではないか、という視点です。
編集後記
伊藤さんのように、省エネ基準適合の証明書を取得できずに住宅ローン控除を取りこぼしかけるケースは、決して珍しくありません。制度としては建築士が対応できるものの、実際には引き受けてくれる事務所を見つけるだけで一苦労、というのが現実です。
購入後に気づいても、証明書の発行には期限があります。気になった段階で確認しておくことが、結果として大きな差につながります。
お住まいのマンションが対象になるか無料で確認できます
中古マンションでも、省エネ基準適合住宅として必要な要件を満たしていることを証明できれば、住宅ローン控除の借入限度額や控除期間が拡大する可能性があります。
住まいコンパスでは、マンション名や築年数などをもとに、証明書を発行できる可能性を無料で確認しています。
なお、ご両親等から住宅取得資金の援助を受けられた方は、贈与税非課税枠(住宅取得等資金に係る贈与税の非課税措置)との併用も検討できます。省エネ性能の証明は、住宅ローン控除と贈与税非課税枠の両方に関わるポイントです。
※制度内容は2026年10月時点の情報です。住宅ローン控除の適用条件や実際の控除額は、入居年、世帯区分、住宅性能、借入額、所得税・住民税額などによって異なります。
